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相談役の相談コーナー

京セラ名誉会長 稲盛氏から学ぶ経営術 VOL.2

2018年11月1日


②フィロソフィをベースとした意識改革

①新たな経営理念の確立の考えのもと、「全従業員の物心両面の幸せを追求すること」という理念を幹部社員から一般社員まで皆に周知徹底させ、全社一丸となって日本航空再建の原動力をつくった稲盛氏の取り組み。

もう一つは経営哲学、フィロソフィをベースとして社内の意識改革を進めたことです。稲盛氏は日本航空の会長に着任してすぐ「リーダー層の官僚的で硬直的な体質を変えなければならない」と強く感じたと共に会社としての一体感がないことにも気づいたそうです。「これらを早急に改善しなければならない」と思い、フィロソフィを持って、まずは、日本航空幹部の意識改革に取り組むことにしました。フィロソフィは物事の本質を射抜き、常に正しい判断に導くものであり経営のあり方のみならず日常の仕事の進め方や人生万般に通じる原理原則と呼べるものであるからです。まずは、経営者である会長自身がその実践に努めるとともに全社員で共有することに努めていきました。なぜこういう考え方が企業経営において、また一人の人間として生きるにあたり必要なのか」を丹念に説明していったのです。

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