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アメーバ経営について

2018年8月31日


京セラの名誉会長稲盛氏から学ぶ経営術として、有名になったのが、京セラフィロソフィと一対になっているアメーバ経営です。この二つは車の両輪といえます。

具体例で説明します。倒産した日本航空が短期間で再建されたその過程を詳しく説明したいと思います。これによって「京セラフィロソフィとアメーバ経営の内容」が明らかになります。

2010年1月、日本航空は2兆3000億円あまりの負債を抱えて倒産し再建を目指すことになりました。時の政府から、日本航空の会長に就任して欲しいと要請されていました。その時、稲盛氏は80歳目前の高齢であり、航空運輸業には全くの素人なので固辞していました。しかし、どうしても会長に就任してほしいというたっての要請があり受諾したのです。

会社更生法を適用した企業の再生は過去の例を見ても極めて難しい状況でした。世界の航空会社の破綻が続いて入る中で、マスコミは再建不可能だと断じていました。

ところが、その結果は、再建初年度に1884億円、翌年は2049億円、そして3年目は1952億円の営業利益を生み出し、結果として世界の航空業界の中でも、有数な高収益企業に生まれ変わることが出来ました。なぜ短期間に高収益企業に生まれ変わることが出来たのか。その理由を分り易く私達に教えてくれております。具体的には以下の5項目です。

① 新たな経営理念の確立

② フィロソフィーをベースとした意識改革

③ アメーバ経営の導入

④ 「人のため、世のため」という思いの共有

⑤ トップの無私の姿勢

各項目の解説は次号よりお伝えしたいと思います。

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